欧米の自動車税
欧米の自動車税欧米の自動車税の税額は、取得、余裕、走行の3段階に分けられています。 取得、保有段階に関しては、燃費、または排出ガスによって税額の差別化を実施しており、環境負荷の少ない自動車は減税の対象とされていることが多く、また、燃料税に関してはエネルギー税や炭素税として課税される傾向にあります。 ここでは、各段階での欧州の国々の税額と日本の税額を、標準的な小型乗用車を対象にして比較してみましょう。 取得段階については、欧州では付加価値税が共通で課税され、国によっては登録料、売上税等が課税されています。この段階での税額はデンマークが飛びぬけて高く、日本の税額はその他の国と大差ありません。 保有段階については、欧州では、燃費、CO2排気量などをもとに課税する、環境に配慮した制度に改定されている国が存在します。また、これら欧州の税額と比べると、日本の税額がもっとも高くなっています。 走行段階については、欧州諸国が間接税国家であることを考えても、日本と比べて燃料税が高いとはいえません。逆にアメリカではきわめて安いのです。 また、一般にガソリンよりも軽油のほうが低税率になっています。なお、燃料価格に占める税金の比率についても、ほぼ同じで、日本の税額はアメリカ、カナダなどと比べると高くなっていますが、欧州諸国よりは低くなっています。 アジアの自動車税アジアの自動車税の種類を、ASEAN諸国を取り上げて紹介してみましょう。 特に、取得段階で多くの輸入関税を課していますが、ここではそれを除いた税金についてみていきます。 取得段階では、物品税、販売税、付加価値税、奢侈税、内国税といったものがあります。各国それぞれ、様々な手法で課税がされています。 保有段階では、道路税、登録更新料といったものがあり、特徴的な点としては、インドネシアでは、この保有段階の自動車税が存在しません。 走行段階では、燃料税があります。ここで、石油資源国でもあるインドネシアでは、燃料に補助金が投入されています。
アジアの自動車税の税額アジアの自動車税の税額を、取得・保有・走行の3段階に分け、標準的な小型乗用車を対象にして比較していきましょう。 保有段階では、道路税、登録更新料がありますが、取得段階に比べ税率が低くなっています。 フィリピンでは、自家用車は、一般に車齢が古いほど税額が低下し、さらに車検料も定額になっています。タイでも登録税は車が古いほど減額されています。 これらの課税方法は、車齢が長いほど汚染物質の排出は多くなるので、環境面から逆行したものであるといえます。マレーシアでは、道路税が道路交通法によって定められており、乗用車、タクシーなどに対して、排気量と燃料別に課税されます。また、天然ガス燃料者の導入推進のため、天然ガス自動車に対してはいくつかの優遇策が採用されています。 走行段階では、ASEAN諸国の税額は、日本や欧米よりも低くなっています。これは、マレーシアやインドネシアが原油の生産国であるため、税金が安くなっているからであると考えられます。特にインドネシアでは、燃料に補助金が設けられているという特徴があります。 【自動車維持費節約リンク】 |